家族葬 - 葬儀セルフ

最近増えている近親者だけで行う家族葬で思うこと

突然死でなければ、重い病気により医者から伝えられる余命宣告と高齢者であれば自ずと察知できる残り少ない時間の中で残される家族の為に言葉か書面で残しておくべきことが幾つかあり、その中の一つが葬式のやり方になります。

故人の意向がはっきりしていなければ、一般的な葬式になるでしょう。但し、故人が葬儀について希望があり、家族葬を希望している場合は近親者とか社会的にお付き合いのあった方々への連絡、近隣者への連絡等があり、どこまで死去の報告をするかが第一の悩みになるでしょう。

それと、病院で亡くなった場合に遺体の引き取りをあらかじめ決めていた葬儀社に頼む方が葬式のやりかたについて相談がし易いです。近親者のみで行う場合、葬式で予想される弔問客・参列者の人数を確定しておく必要もなく落ち着いて故人とのお別れが出来、予算の変動も少なく、葬式全体の諸経費の削減にもなります。

但し、葬式が終わった後から亡くなった話をきいて弔問に訪れてくる方がいらっしゃいますので、後からの人数とか経費が読みずらいことはあります。近年、核家族化と少子化による同居家族の減少、高齢者の一人住まいによる社会的な孤独化など一般的な葬式ではない方法が多くなってきています。

セレモニーホールも家族葬が行えるような小さな施設を設けるところも増えてきています。一般葬式・家族葬どちらもメリット・デメリットはありますが時代の流れで葬儀・告別式を省いて直葬をする家族も増えていることも事実です。

葬儀を家族葬で行う場合の注意点

最近では家族だけで故人を見送る家族葬が人気になっていますが、その場合、どの範囲までの人が参列するかについてはいろいろな場合があるようです。家族葬を行う際は親戚までなのか、個人と親しかった友人や知人まで入れるのかなど、良く考えなくてはなりません。

ただどの範囲の人をよぶにせよ、共通しているのは大規模な形式だけの葬儀ではなく、本当に故人のことを悼む人たちだけの小規模で内容が充実した葬儀を望んでいるということです。ただこれを行う場合には、親戚や近所の人達にあらかじめ伝えておくことが必要ですし、参列しないけれども故人を偲んでいる人達の気持ちも考慮して彼らからの手紙などに対しては丁寧に対応するべきです。

さらに、家族葬は人数が少ないだけで通夜、葬儀自体は普通の場合とほとんど変わらないものと、かなり簡略化したものの両方があり、どちらを選ぶかで費用が違ってくるのでその点も良く考えるべきでしょう。